事業概要

てんかん地域診療連携体制整備事業について

てんかんは乳幼児から高齢者まで患者数の多い疾患であり、精神科や脳神経外科、小児科、脳神経内科など数多くの診療科で対応されます。地域でどの医療機関がてんかん診療を行っているのかが分かりづらく、一般の医師への情報提供や教育体制が未だ整備されていなかったりなど、多くの患者さんが専門的な医療に結びついていない可能性が指摘されています。

「てんかん地域診療連携体制整備事業」はこのような現状を踏まえ、各都道府県がてんかん対策を行う医療機関を「てんかん支援拠点病院」として選定し、地域のてんかん診療の中心となって活動しています。

てんかん支援拠点病院の仕組み

支援拠点病院の業務

「てんかん支援拠点病院」は、てんかん診療を専門とする医師の在籍や、発作時ビデオ脳波モニタリングやMRIなどによる診断が行えることなどの要件を満たす医療機関から各都道府県が指定し、東京都では国立精神・神経医療研究センターが担っています。

「てんかん支援拠点病院」では、医師、行政機関、てんかん患者や家族を含む「てんかん治療医療連携協議会」を設置して、この事業の効果を検証しています。また、てんかん診療支援コーディネーターを配置して、患者や家族への相談支援、他の医療機関や自治体・関係機関との連携、患者・家族・地域住民や医師への教育・啓発活動などを行っています。

ロゴについて

Epilepsy Support Center(てんかん支援センター)の頭文字E・S・Cを用いて、「つながり」を感じさせるシルエットにデザインしました。